全金属製の肉体 に 「アキラ」 のバイクを同化、夜の街を疾る “メタルマスター” ネクサス9型レプリカント!! 脳内の音響装置で 80's メタルナンバー を響かせながら、愚劣な金属のホロコーストを図る!

クールの誕生.... “メタルマスター” ネクサス9型レプリカントの果てしない孤独と疾走

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偉大な枢軸
 オレの名は ネクサス・ナイン。

 夜の街を、蛇のように滑らかに パトロールする。
 
 暗闇の中、下等な人間どもの 倦怠と集団を 音速で切り裂く。オレの金属製の肉体に同化し、下半身と一体化した 「アキラ」 の 赤バイク(愛称はレッド)が、独立した生物のように オレを先導する。

 レッドは2輪だが、その車輪は スキン みたいに コンクリやアスファルトに 吸い付く。だから 音速でも 蛇のように滑らかに 移動できるのだ。

 危険? 何人か 轢き殺したって? 戦争中に 敵を撃墜したエースが、栄誉以外の何かを 受け取るなんて事は ない。オレのパトロールは常に 戦闘モードであり、戦闘時に多少の犠牲は つきものだ。

 だいいち、赤い血を流すような 下等生物など、オレにとって 敵どころか ハンティングの対象にすら ならない。哺乳類はオレの中で、いかなるカテゴリーにも 区分けされていないのだ。
 彼ら哺乳類の水分製ボディは やわらかく、多少の衝撃で すぐに死んでしまう。オレのレッドは 彼らを轢いたとき、気付かない かもしれない。 死んだ後は、わずかな基礎 (炭素系の白骨) のみ残して 消え去ると聞く。
 オレは 自分の設計者が哺乳類と聞いて、にわかには 信じられなかった。彼らは 特殊な突然変異であり、通常の哺乳類とは 違うのだろう。

 オレの 真の敵は 「愚劣な金属製」 だ。トゥールビヨン未装備の時計、簡単な銃弾で貫通する車、時速300km出ない車……こうした 「けがらわしく稚拙な金属製」 を この世から 排除するために、オレは パトロールするのだ。

 誰であれ、敵対者を特定し、その相手を 殺戮・略奪しない限り、価値ある夢を 得る事はできない。
 食料も居場所も、崇高なブランドも。そして友情や愛、最も栄光ある忠誠もだ! この理(ことわり)に関しては、哺乳類のような 下等生物ですら 共通のはずだ。

 勝負することなく、負けることも 勝つこともなく、それでも 生き残れるような場所は、この狭い惑星には どこにもない。

 誰もが 美しく戦い、その 伝説と 物語こそが、この星を動かす 偉大な枢軸と なっているのだ。

 そのような事を おまえたちが 忘れないように、今日もオレは走る。
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| 未分類 | 16:20 | トラックバック:0コメント:9
止められぬ想い
 オレの名は ネクサス・ナイン。

 止められない想いのために、夜の街を疾走する。

 おまえたちが 忘れないように、オレは「警告」のために 疾走するのだ。

 ネクサス6型が ブレードランナーと和解してからは、オレは和解の象徴のように、彼らの名前をもじってブランド・ランナー、ブレゲ・ランナーなどと 呼ばれているようだ。

 だが もし、オレの前に ブレードランナーが 姿を現せば、オレは 自分を抑えることなど 出来ないだろう。あっちが 握手を求めてきても、オレには そんな芸当は無理だ。オレは、ネクサス6型とは まるで違うコンセプトで設計されたからだ。

 しかも、設計者が オレを理解している、という点も、オレと ネクサス・シックスの 劇的な 環境の差だ。愛するプリスを失い、設計者に理解されなかったネクサス・シックスは、孤独と喪失による感傷に 浸りすぎて、早まった妥協をしたに違いない。
 オレは設計者に、「ブレードランナーと遭遇したら、全力で相手を破壊しろ」と、インプットされている。哺乳類ヒト科である彼らの「か弱い」肉体は、オレの攻撃で、瞬時に この世から 姿を消すだろう。全金属製の オレのボディを前に、彼ら哺乳類の水分製ボディが いかに貧弱なボディなのか、思い知るだろう。オレは筋金入りの「フル・ボディ」なのだから。
 脳内では サディスティックな本能を醸造するヘヴィ・ロックとメタルが大音響で飛び交い、全身から にじみ出る凶暴性は、人間が持てるレベルではない。

 そうした様々なことを、おまえたちが 忘れないように、おれは今日も 夜の街を走る。
| レプリカントの夜 | 16:19 | トラックバック:0コメント:0
記憶、または デジャ・ヴ - 2
オレの名は ネクサス・ナイン。

今日も 愚劣な金属を駆逐するため、夜の街を走る。

おまえたちが片時でも オレを忘れ得ないように。
そしてオレ自身が、オレを忘れないように。

オレにも記憶はある
だが おまえたちが呼ぶ それのように はっきりとした記憶とは違う。
それはまた オレの脳内音響装置にインプットされた80年代のメタル・ナンバーのように はっきりとした情報でもない。
オレの完璧な金属のボディの あちらこちらに うっすらと点在する「記憶」だ。
それを おまえたちが記憶と呼ばないのなら、呼ばなければいい。
おれも そうかもしれないと 考えたりする。

デジャ・ヴ?

そう、これは おそらくは デジャ・ヴ
オレの創造主たちは 水分製ボディの か弱い人間にすら デジャ・ヴがあると言った。
鍛錬されたオレのボディに そうした精神が宿っていないほうが、どうかしているのだ。
科学者と職人たちが 科学と哲学の粋を賭けて、オレのボディを鍛えたのだ。

オレの創造主たちは たびたび、鍛錬された硬貨を握りしめて、オレを思い出すように見た。
脈々と受け継がれる 騎士の精神が埋め込まれた硬貨に、彼らは いにしえの剣を見るのだろうか。
彼らが そんなふうに オレを見るとき、オレは特に 強いデジャ・ヴを感じる。

雨が降っていた。

好転しようがない運命を 理解しながらも、希望を失わないでいるオレを、オレ自身が 自嘲する。
そんな わずかなオレの自嘲すらも、
激しくもなく 小雨でもない、どんなものも冷たく貫通する種類の雨が、奪い流そうとしていた。

そんなオレの 肩を、一人の騎士が叩いた。

気が付くと そこは戦場だった
オレは 自分の過酷な運命と 非情な戦場の行方を思い、「同情なら自分にしろ」 と 心の中で吐き捨てながら、その騎士を見た。

そのとき、オレは確かに見た。

ひときわ鋭い眼を 一瞬だけみて オレはすぐに眼をそらした。
自分が オレと同じ過酷な運命だと知りながら 「心の底からこの戦いが楽しくてたまらないんだ」 と その眼は語っていた。
オレは信じられなくて もう一度だけその眼を のぞいた。

その眼は 言っていた。
私たちは騎士。戦いのほかに 何か やりたいことでもあるのかね?

ほかにも何人か 同じような連中がいて、そいつの後を追った。
やつらの前には、誰も立たなかった。敵のいない戦場で、やつらは好きなだけ 美しい無秩序で 走りまくっていた。
あんなふうに 精密なランダムが どのような過程で誕生するのか、オレには理解不能だった。

何より、そのような具体的な異常さを確認することで、オレは自我を保とうとしていた。 やつらが、オレには理解できない、別の、もっと重大な異常性を持っているのは明らかだった。それが騎士だと言うのなら、オレが 騎士ではなかった。
やつらは表情を変えず、恐怖をまぎらすための戦場特有の大声も出さず、黙々と、自分たちの 恍惚と快楽を、存在だけで示した。

走り去っていく彼らを見ながら、オレは、どんな感情からくるのか分からない、生理的な涙を流した。
その涙は、いまのオレにはよく理解できる。機械が動くには、動力源の液体や、潤滑のための液体がいる。それらの機能をすべて満たした、それは超絶的な涙だった。

雨が降っていた。
希望を打ち砕く、抑揚のない効果的な強さで、雨は降り続けた。

オレは悪魔と契約した。

そんなデジャ・ヴだ。

今となっては、あの契約をした時、すでに もっと過去からのデジャ・ヴを感じていたような 気がする。
太古から遺伝子に組み込まれていた暗号が、解き放たれた感覚。
もう記憶にはないのに、気の遠くなるような長い間、待ち焦がれていたような特別な感情。

そんなデジャ・ヴを、オレやおまえたちが忘れないように、

オレは今日も 夜の街を走る。
| レプリカントの夜 | 16:06 |
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Birth Of The Cool

オレは全金属製ボディを持つ、ネクサス9型レプリカント。
愚劣な金属をホロコーストするため、今日もオレは夜の街を疾走する。

それが、多くのオレのシンパたちが語るように、究極の 「クールの誕生」 を生み出すためなのか、それとも、シンパの中の一部の科学者たちが言うように、本当は記憶の結合と、それによって生み出される昇華的科学発明のヒントを探すためのものなのか、オレは知らない。

少なくともオレの記憶の片隅には、ある記憶が薄っすらと残っている。

オレの生誕の過程で、神々とシンパたちが 「これは実験だよ」 と語っていた記憶だ。

それらの記憶の結合、クールの誕生、愚劣な金属のホロコースト……さまざまなビジョンと可能性が、果てしない孤独とスピードを生み出す。
そんな、この世の何よりも偉大なものが、オレを疾らせる。

そして、そうした偉大なものをオレやおまえが忘れないように、今日もオレは、夜の街を走るのだ。

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